マリ
こどもNISAの受付が始まるみたいだけど、何から手続きすればいいのかな?
ユキさん
申し込む会社を1つに決めたら、手続きは親の口座を作るところから始まります。主なネット証券だと、親がその会社に口座を持っていないと、子どもの口座を申し込めないんです。
マリ
申し込んだら、すぐ積み立てられるの?
ユキさん
10〜12月に申し込んでも、口座ができるのは年が明けてからです。積立を始められるのは、2027年1月以降になります。
この記事でわかること
- 口座開設の順番と、口座ができる時期
- 7社で違う申込の手順と、住民票などの書類の指定
- 申し込む前に用意しておくもの
目次
こどもNISAの口座開設は、申し込む会社を1社に決めてから、親の証券口座→子どもの証券口座→こどもNISAの申込→税務署の審査の順に進みます。
会社によって違うのは、子どもの口座とこどもNISAを1回で申し込めるかと、書類をスマホで提出するか郵送するかです。会社の選び方はこどもNISAの証券会社の選び方の記事にまとめました。
こどもNISAの口座開設は、どんな順番で進む?
申し込む前に、どの会社にするかを1社に決めておきます。こどもNISAの口座は子ども1人につき1つで、あとから金融機関を変えることはできません。今の口座を解約して、別の会社で新しく作り直すことはできます。ただ、そのときはそれまでの利益と含み益に税金がかかります。含み益は、まだ売っていないけれど値上がりしている分のことです。
2つの会社に同時に申し込むのも避けます。楽天証券は、税務署の審査で他社に開設済みとわかった場合、こどもNISA口座での取引をすべて一般口座(税金がかかる普通の口座)の扱いに変更するとしています。三菱UFJ eスマート証券は、複数の会社に申し込むことを禁止しています。
手続きは、親の証券口座の開設から始まります。ネット証券のうち、楽天証券・SBI証券・松井証券・三菱UFJ eスマート証券・GMOクリック証券は親の口座が必要、マネックス証券は原則として必要と案内しています。PayPay証券も、親の口座を先に開設する流れです。親がすでにその会社に口座を持っていれば、この段階は飛ばせます。
次に、子ども名義の証券口座を開設します。「未成年口座」「こども口座」と呼ばれる口座で、こどもNISAはこの口座の中に設けられます。楽天証券やSBI証券では、親の口座にログインして申し込みます。SBI証券では、祖父母からは申し込めません(未成年後見人になっている場合を除く)。
3番目が、こどもNISAの申込です。NISAの口座を開設するときは、マイナンバーを金融機関に知らせる必要があります。子どもの口座を開設するときにマイナンバーを提出していれば、ここで改めて提出せずに済む場合もあります。
4番目が税務署の審査です。証券会社から税務署に申込の内容が送られ、税務署は、同じ人のNISA口座がほかの金融機関にないかを確かめます。審査が終わると、こどもNISAの口座が開設されます。
10〜12月に申し込むと、口座はいつできる?
2026年10〜12月に申し込んだ分は、どの会社でも、こどもNISAの口座ができるのは2027年1月以降です。制度上、こどもNISAの口座を開設できるのは2027年1月1日からです。GMOクリック証券は「2027年1月4日以降に開設」、PayPay証券は「2027年1月4日以降順次、税務署の審査」、SBI証券とマネックス証券は2027年1月から順次開設する予定と案内しています。松井証券は、税務署の審査など手続きの一部を2026年12月以降に行う予定です。
それまでに済ませておけるのは、親の口座と子どもの口座です。子どもの口座は、SBI証券で「最短3営業日程度で取引可能」、GMOクリック証券で「通常3営業日ほど」とされています。郵送でのやりとりがある会社では、書類が届くまでと、返送して確認されるまでの日数も加わります。親の口座から開設する場合は、その分の日数もかかります。
年が明けてからの審査の日数は、どの会社もはっきりとは書いていません。GMOクリック証券は、混み合っていない時期のこどもNISAの開設は、書類に不備がなければ2〜3週間と案内しています。SBI証券は「10月以降はお手続きが混み合うことが予想されます」、三菱UFJ eスマート証券は年末は申込が集中するとして、11月末までの申込をすすめています。
2027年1月の最初の積立に間に合うかは、会社と申込の混み具合で変わります。1月から必ず積み立てられるとは限らないので、積立は口座開設の連絡が来てから設定します。1年に投資できる上限は60万円で、1月に始めても3月に始めても上限は同じです。ただ、毎月同じ額を積み立てる場合は、始めるのが遅れた月の分だけ、その年に投資する額は少なくなります。
楽天・SBIなど7社で、手順はどう違う?
大きな違いは2つです。子どもの口座とこどもNISAを1回で申し込めるかどうかと、書類をスマホやパソコンで出せるか、郵送するかです。下の表は、各社の公式ページとお知らせに2026年9月30日時点で書かれていることを並べたものです。SBI証券は申込画面の「NISA口座の選択」で「新規で開設する」を、楽天証券は子どもの口座の申込画面でこどもNISAも選ぶ形です。
| 会社 | 子どもの口座とこどもNISA | 書類の出し方 |
|---|---|---|
| SBI | 1回で申し込める | Webか郵送。別居・親が世帯主でないなら郵送 |
| 楽天 | 1回で申し込める | Webでアップロード |
| 三菱UFJ eスマート | 1回で申し込む(予定) | 子どもの口座の書類は郵送 |
| PayPay | スマホで1回で申し込む(予定) | スマホで撮影して提出 |
| 松井 | 両方の書類が一緒に郵送で届く(予定) | 記入して返送 |
| マネックス | 順番に(12月頃に同時開設を予定) | 子どもの口座は郵送。NISAはオンラインも可 |
| GMOクリック | 順番に | 子どもの口座の書類は郵送 |
1回で申し込める会社なら、子どもの情報を入力して書類を提出するのは一度で済みます。順番に申し込む会社では、子どもの口座ができてから、その口座にログインしてこどもNISAを申し込みます。
必要書類は?住民票のマイナンバー・続柄の指定は会社で違う
どの会社でも、必要な書類は大きく4種類に分かれます。子どものマイナンバーがわかる書類、子どもの本人確認書類、親の本人確認書類、そして親子の関係(続柄)がわかる書類です。SBI証券では、子どものマイナンバーカードがあれば、マイナンバーと本人確認の両方に使えます。
続柄がわかる書類は、親子が一緒に住んでいるかどうかで変わります。一緒に住んでいれば世帯全員が載った住民票の写し、別に住んでいれば戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)が基本です。
| 会社 | 同居のとき | 別居のとき |
|---|---|---|
| SBI | 住民票(世帯全員)。親が1人なら戸籍謄本も | 戸籍謄本。親の本人確認書類は2種類 |
| 楽天 | 子のマイナンバーが載った住民票(世帯全員) | 住民票+戸籍謄本など |
| マネックス | 住民票か戸籍謄本 | 戸籍謄本 |
| 松井 | 住民票・戸籍謄本・戸籍抄本のどれか | 記載なし |
| 三菱UFJ eスマート | 続柄が載った住民票(原本) | 戸籍謄本(原本) |
| GMOクリック | 戸籍謄本か、世帯全員の続柄が載った住民票 | 戸籍謄本だけ |
| PayPay | 続柄あり・マイナンバーなしの住民票 | 親の本人確認書類+子の戸籍謄本か抄本 |
役所で書類を取るときに気をつけたいのは、会社ごとの細かい指定です。住民票は、7社とも発行から6か月以内のものを求めています。三菱UFJ eスマート証券は原本の提出を求めており、楽天証券やGMOクリック証券はコピーでもよいとしています。GMOクリック証券は、書類に1つでも不備があると、返却せずに破棄すると書いています。
住民票にマイナンバーを載せるかどうかは、会社によって逆です。楽天証券は子どものマイナンバーが載っていることを必須とし、PayPay証券はマイナンバーが載っていないものを指定しています。住民票の写しは、頼まなければマイナンバーや続柄が省略されて発行されることがあります。取りに行く前に申し込む会社の指定を確かめ、窓口で「続柄あり」「マイナンバーあり・なし」を伝えると、二度手間になりません。
親が世帯主でない家庭(祖父母と同居している場合など)も、書類が変わることがあります。SBI証券は、親が世帯主でなければWebでのアップロードができず、郵送での提出になります。松井証券では、世帯主が親でなく、続柄がわからない住民票は使えません。
申し込む前に用意しておくものは?
1つ目は、入金に使う銀行口座です。GMOクリック証券・三菱UFJ eスマート証券・PayPay証券は、親の名義からの入金は受け付けず、子ども名義の銀行口座から入金するよう案内しています。子ども名義の銀行口座がまだない家庭は、証券口座と並行して作っておきます。
2つ目は、子ども用の連絡先です。SBI証券は、子どもの口座の初期設定で、子ども本人のメールアドレス(ほかの人と同じアドレスは不可)の登録を求めています。マネックス証券も、原則として親とは別のメールアドレスを用意するよう求めています。SBI証券やマネックス証券で申し込むなら、0歳や1歳の子でも、子ども用のメールアドレスを1つ用意しておきます。
3つ目は、親権者全員の同意です。楽天証券とGMOクリック証券は、申し込む条件に親権者全員の同意を挙げています。
4つ目は、郵便の受け取りです。SBI証券と楽天証券は、ログイン情報などを転送不要の簡易書留で郵送します。転送されないので、引っ越しの予定があるときは、住所の手続きを先に済ませてから申し込みます。
申し込む会社を1社に決め、書類は会社の指定を見てから役所へ
こどもNISAの口座は、あとから別の会社へ移せないので、申し込む会社を1社に決めてから手続きを始めます。住民票にマイナンバーを載せるか、原本かコピーかは会社によって逆のこともあるので、申し込む会社の案内を見てから役所で取ると、取り直さずに済みます。
あわせて読みたいこどもNISAの口座はどこがいい?証券会社の選び方と変更できるか あわせて読みたいこどもNISAはSBI証券と楽天証券どっち?手続き・書類・特典の違い
よくある質問
QこどもNISAの口座開設に必要なものは?
多くの会社で、子どものマイナンバーがわかる書類、子どもと親の本人確認書類、親子の続柄がわかる書類(同居なら世帯全員の住民票の写し、別居なら戸籍謄本)が要ります。発行から6か月以内などの条件や、住民票にマイナンバーを載せるかどうかは会社で違うので、申し込む会社の案内を確かめてから役所で取ると確実です。
QこどもNISAの口座開設はいつから?いつ口座ができる?
主なネット証券は、2026年10月1日から申込を受け付けます。10〜12月に申し込んだ分は、年が明けてから税務署の審査を経て、2027年1月以降に口座ができます。GMOクリック証券は「2027年1月4日以降に開設」と案内しています。
Q親が証券口座を持っていなくても、こどもNISAは申し込める?
主なネット証券では、先に親の口座の開設が必要です。親の口座→子どもの口座→こどもNISAの順に進みます。どの会社を選ぶかの考え方はこどもNISAの証券会社の選び方の記事にまとめました。
QこどもNISAの口座開設にはどれくらいかかる?
子どもの口座は、SBI証券で最短3営業日程度、GMOクリック証券で通常3営業日ほどです。こどもNISAは、2026年10〜12月の申込分は2027年1月以降の開設になります。SBI証券などは、10月以降は手続きが混み合うと案内しています。
参考にした資料
- 国税庁「NISA(少額投資非課税制度)の手続き」
- 財務省「所得税法等の一部を改正する法律案要綱」
- 日本証券業協会「2024年以降のNISAに関するQ&A」(2025年9月)
- 日本証券業協会「0歳からNISA口座が開設できるようになります!」
- 名古屋市「住民票の写し等・戸籍の附票の写し等の記載事項」
- SBI証券 プレスリリース(2026年9月11日)
- SBI証券 こどもNISA
- SBI証券「未成年口座開設の流れ」
- SBI証券 よくある質問(住民票・戸籍謄本の条件)
- SBI証券 よくある質問(未成年口座を申し込める人)
- 楽天証券 お知らせ(2026年9月11日)
- 楽天証券「こども口座(未成年口座)」
- 楽天証券「未成年口座開設の注意点」
- マネックス証券 プレスリリース(2026年9月14日)
- マネックス証券「こどもNISAの口座開設」
- マネックス証券「未成年者の口座開設の注意点」
- 松井証券 お知らせ(2026年9月3日)
- 松井証券 よくある質問(未成年口座の書類)
- 三菱UFJ eスマート証券「こどもNISA」
- 三菱UFJ eスマート証券 よくある質問(住民票・戸籍謄本)
- GMOクリック証券 よくある質問(こどもNISAの申込)
- GMOクリック証券 よくある質問(こどもNISAの開設までの期間)
- GMOクリック証券「未成年口座の開設」
- PayPay証券「こどもNISA」