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こどもNISAの口座はどこがいい?証券会社の選び方と変更できるか

こどもNISAの口座は、あとから別の証券会社へ変えることができません。つまり最初の1社選びが、子どもが18歳の年まで続きます。日本証券業協会の案内と財務省の法律案要綱、受付を始める7社の発表を読み比べ、選ぶ前に確かめておきたい点をまとめました。

マリ

こどもNISAって、どこの証券会社で開けばいいんだろう?

ユキさん

最初に見るのは、親の口座がある会社かどうかです。主なネット証券では、子どもの口座を申し込む前に、親も同じ会社に口座が必要です。

マリ

あとから変えられないって聞いたけど、本当かな?

ユキさん

あとから変えることはできません。別の会社に移るには口座を解約するしかなく、そのときはそれまでの利益に税金がかかります。

この記事でわかること

  • あとから証券会社は変えられない
  • 多くの会社で親の口座も同じ会社に要る
  • 比べる観点は積立・ポイント・手続き
目次

こどもNISAは、子どもの名前で投資信託を積み立てて、増えた分に税金がかからないようにできる国の制度です。投資信託は、たくさんの人から集めたお金をまとめて、運用会社が株などに分けて投資する商品です。

こどもNISAの証券会社は、①親の口座がある会社か、②積立を続けやすいか(いくらから積み立てられるか、使いたい投資信託があるか、ポイント)、③12歳以降の払い出しの手続き、の順で比べると決めやすくなります。③は、まだどの会社も発表していません。キャンペーンの特典は、この3つを比べたあとに確かめれば十分です。

こどもNISAは、あとから証券会社を変えられる?

変えられません。大人のNISAは年単位で金融機関を変えられますが、こどもNISAの間は変えられません。

財務省の法律案要綱でも、こどもNISAの枠は決められた金融機関の口座にしか設けられない、という書き方になっています。

別の会社で始め直すには、口座を解約して、別の金融機関で開き直すしかありません。そのときは、それまでに受け取った利益や含み益(まだ売っていない値上がり分)に税金がかかります。

高校3年生の1月より前に口座を解約すると、実際には売っていなくても、税金の計算ではその日に全部売ったのと同じ扱いになります。そして、それまでの利益と分配金(投資信託から受け取るお金)に、所得税と住民税あわせて20%の税金がかかります。引き出しの時期の決まりは、こどもNISAとは?の記事にまとめました。

0歳 小6の1月 高3の1月 原則、引き出せない 教育費・生活費なら引き出せる 自由に引き出せる この間に口座を解約すると それまでの利益と分配金に約20%の税金 18歳の年から 大人のNISAへ ※学年は目安。基準は「その年3月31日の年齢」です
口座を途中で解約すると、それまでの利益にさかのぼって税金がかかります(財務省「令和8年度税制改正の大綱」、法律案要綱をもとに作成)

1人1口座。2つの会社には開設できない

こどもNISAの口座は子ども1人につき1つで、複数の金融機関には開設できません。税務署の審査で他社に開設済みとわかった場合、こどもNISA口座で行った取引はすべて一般口座(税金がかかる普通の口座)の扱いに変わります。「とりあえず2社に申し込む」のは避けた方が安全です。

親も同じ証券会社に口座が要る?

主なネット証券では要ります。法律上の条件ではないものの、各社の手続きが「親の口座を先に作る」流れになっています。

こどもNISAの口座開設の流れ。1 親の証券口座を開設、2 親の口座から子どもの口座を開設、3 子どものNISAで運用開始。楽天証券・SBI証券・松井証券・三菱UFJ eスマート証券・GMOクリック証券は親の証券口座が必要、マネックス証券は原則必要、PayPay証券は12〜17歳が自分で申し込む場合だけ親の証券口座のかわりに本人確認済みのPayPayアカウントが必要で、0〜11歳は親の口座が必要。1歳の子を持つ場合は、どの会社でも親の口座が必要。

家族で同じ会社にそろえると、何が楽?

子どもの口座にお金を入れるのも、積立を設定するのも、子どもが小さいうちは親の仕事です。

入金も積立も、小さいうちは親がする 親 (親権者) 子どもの 口座 入金・積立の設定 12歳以降の払い出しを申し出る 子どもの同意の書類をつける 0歳から始めると、18年ほど親が手続きをする 親と同じ会社にそろえると ログインや画面の使い方に迷わない 親の口座を新しく作らずに済む ※ただ、親の会社が子どもの口座に向くとは限らない
入金も積立の設定も、子どもが小さいうちは親がします。同じ会社にそろえると手続きに迷いにくくなります(財務省「令和8年度税制改正の大綱」をもとに作成)

12歳以降(法律上は、その年の3月31日に12歳である年から)に教育費として払い出すときも、申し出るのは親権者です。12歳以降の払い出しは、子どもが同意したことを示す書類をつけて、親が金融機関に申し出る形になっています。0歳から始めると18年ほど、親が子どもの口座の手続きを続けることになります。

親が普段使っている会社なら、ログインや画面の使い方に迷わずに済みます。親の口座を新しく作る手間もいりません。親がすでにNISAなどで使っている証券会社があるなら、まずそこを候補にするのは自然な考え方です。

ただ、親が使っている証券会社が子どもの口座にも向いているとは限りません。「親のNISAがあるから」だけで決めると、積立の仕方や12歳以降の払い出しの手続きといった、あとで効いてくる違いを見落とすかもしれません。

楽天証券・SBI証券など7社の、こどもNISAの申込の流れ

7社とも、2026年10月1日から申込や予約の受付を始めます。下の表は、各社が2026年9月29日までに公表した内容を並べたものです。表の「こども口座」「未成年口座」は、子ども名義の証券口座のことで、こどもNISAはこの口座とセットで申し込みます。

証券会社 受付の始まり 親の口座 公表されている手順・特徴
SBI証券 10月1日から事前受付 必要(なければ先に開設) 親の口座からこども口座を申し込み、そのときにNISAの新規開設を選ぶ
楽天証券 10月1日から受付 親の総合口座が必要 こども口座とこどもNISAを同時に申し込める。子のマイナンバーと、続柄が載った住民票の写し(世帯全員)が必要
マネックス証券 10月1日から事前申込 原則として必要 親の口座→子の未成年口座→こどもNISAの順。12月頃に同時開設も予定
松井証券 10月1日(予定)から予約受付 未成年口座がなければ親の総合口座が先に必要 書類が郵送され、返送後に税務署審査。一部の手続きは12月以降の予定
三菱UFJ eスマート証券 10月1日から受付予定 必要 対象商品は投資信託、投資方法は積立
GMOクリック証券 10月1日から受付 必要(なければ親から開設) 先に子どもの未成年口座が必要。投資信託を売り買いするときの手数料は、全ての投資信託で無料。100円から積立
PayPay証券 10月1日から申込開始予定 0〜11歳は親の口座を先に開く。12〜17歳の本人申込は親の本人確認済みPayPayアカウント 100円(または100ポイント)から積立

どの会社でも、10〜12月に申し込んだ分は2027年1月以降に税務署の審査を経て口座ができます。PayPay証券は、10〜12月の申込分を2027年1月4日以降に順に審査すると案内しています。

申込に要る書類まで発表しているのは、今のところ楽天証券です。子どものマイナンバーと、続柄が載った住民票の写し(世帯全員の分)が必要で、子どもと別に住んでいる場合は戸籍謄本なども求められます。

子どもが12歳を過ぎてから始める家庭では、本人が申し込めるかどうかも会社で違います。PayPay証券では、12〜17歳は本人がスマートフォンで申し込めますが、子ども専用の携帯電話番号と、親の本人確認済みPayPayアカウントが必要で、申込のときに親の同意も求められます。12〜14歳の子が自分で取引するときは、そのたびに親の承認が必要です。

比べるときは、積立・ポイント・払い出しの手続きを見る

子どもの口座で買えるのは、国が決めた条件を満たす投資信託だけです(大人のNISAの「つみたて投資枠」と同じ範囲)。買い方は積立で、1つの会社の株(個別株)は買えません。そのため会社の差が出やすいのは、商品の数よりも、毎月の積立の続けやすさです。

差が出るのは、商品の数より続けやすさ 積立 ポイント 払い出しの手続き いくらから積み立てられるか 子どもの口座でも使えるか まだ比べられない GMOクリック・PayPayは100円から 使いたい投資信託を積み立てられるか 発表で触れているのは、PayPay・ マネックス(予定)・松井 12歳以降の払い出しの手続きは、 各社まだ発表していない ※2026年9月時点の各社の発表から
比べるのは積立・ポイント・払い出しの手続きの3つ。2026年9月時点(各社のプレスリリース・お知らせをもとに作成)

積立の仕方

いくらから積み立てられるかは、会社ごとに違います。公表されている中では、GMOクリック証券とPayPay証券が100円から、と書いています。使いたい投資信託をその会社で積み立てられるかも、申し込む前に確かめてください。

ポイント

証券会社によっては、買い物などでたまったポイントで投資信託を買えたり、投資に応じてポイントがたまったりします。こどもNISAの発表でポイントに触れているのは、2026年9月時点でPayPay証券・マネックス証券・松井証券の3社です。PayPay証券は100ポイントから積み立てられます。マネックス証券は、dポイントの紹介プログラムの対象に追加する予定です。松井証券は、持っている投資信託の額に応じてポイントがたまる投信残高ポイントサービスを案内しています。

12歳以降の払い出しの手続き

ここは、まだ比べられない部分です。12歳以降に教育費や生活費として払い出す仕組みは法令で決まりましたが、同意書の様式や、領収書などをどこまで出すかといった各社の手続きは、まだ発表されていません。

キャンペーンで選んでいい?

キャンペーンは決め手にしない方がよいです。

キャンペーンは、決め手にしない キャンペーン 数千円分の特典 抽選のギフト 紹介のポイント 口座選び 子どもが18歳の年まで 使い続ける あとから会社は変えられない 解約して作り直すと、 それまでの利益に税金 特典は、選んだ会社に たまたまあればうれしいおまけ
数千円分の特典より、18歳の年まで使い続ける口座選びが先です(財務省 法律案要綱、日本証券業協会の案内、各社の発表をもとに作成)

口座開設のキャンペーンでもらえるのは、発表されている範囲では数千円分の特典や抽選のギフト、紹介に応じたポイントなどです。一方、こどもNISAの口座は、あとから別の会社へ変えることができません。特典を目当てに選んだ会社が、12歳以降の手続きや積立の仕方で合わなかったとき、ほかの会社へ移るには口座を解約して新しく作り直すしかなく、税金の問題がついてきます。

各社のキャンペーンの中身と予定は、こちらの記事にまとめています。

あわせて読みたいこどもNISAのキャンペーンは?楽天・SBI・マネックスの特典と予定

あわせて読みたいこどもNISAの必要書類と口座開設の手順は?7社の違いと開設時期

親の口座と、長く続く手続きで選ぶ

こどもNISAの証券会社は、あとから変えられないので、親の口座がある会社かどうかと、積立や払い出しの続けやすさで選ぶのがよさそうです。私もまだ、どこで開くかは決めていません。

この記事の要点 123 あとから証券会社は変えられない 親の口座も、同じ会社に要る 比べるのは積立・ポイント・手続き 途中で解約すると、利益に税金がかかる 主なネット証券の場合。そろえると迷いにくい キャンペーンは、選んだあとのおまけ
この記事の要点3つ(日本証券業協会の案内、財務省 法律案要綱、各社の発表をもとに作成)

あわせて読みたいこどもNISAで何を買う?銘柄の選び方と個別株が買えない理由

よくある質問

Q子供NISAの口座はどこが良い?

あとから会社を変えられないので、①親の口座がある会社か、②積立を続けやすいか、③12歳以降の払い出しの手続き、の順で比べると決めやすくなります。キャンペーンの特典は、決め手にしない方が迷いにくくなります。SBI証券と楽天証券の違いはSBI証券と楽天証券の比較の記事にまとめました。

QこどもNISAはあとから証券会社を変えられる?

変えられません。別の会社で始め直すには口座を解約するしかなく、そのときはそれまでの利益や含み益(まだ売っていない値上がり分)に税金がかかります。

QこどもNISAは2つの証券会社で開ける?

開設できません。こどもNISAの口座は子ども1人につき1つです。税務署の審査で他社に開設済みとわかった場合、こどもNISA口座で行った取引はすべて一般口座(税金がかかる普通の口座)の扱いに変わります。

Q親も同じ証券会社に口座が必要?

主なネット証券では必要です。法律上の条件ではありませんが、楽天証券・SBI証券・松井証券・三菱UFJ eスマート証券・GMOクリック証券は親の口座が必要、マネックス証券は原則として必要としています。PayPay証券も、0〜11歳の子は親の口座を先に開く流れです。

参考にした資料

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