マリ
こどもNISA、SBI証券と楽天証券だとどっちがいいんだろう?
ユキさん
2社の発表を比べると、中身はほとんど同じです。違うのは、手続きの細かいところです。
マリ
私はまだ決めていないんだけど、どこで差がつくの?
ユキさん
親の口座がある会社の方が、手続きは楽です。書類やキャンペーンは、そのあとで比べれば十分です。
この記事でわかること
- 親の口座がある会社だと1段少ない
- 受付の初日はどちらも10月1日
- 違いは書類とキャンペーンの条件
目次
手続きの手間で差がつきやすいのは、親がすでに口座を持っている会社かどうかです。持っていれば、親の口座を新しく作る段階を飛ばせます。ほかに違いが見えたのは、楽天証券が必要な書類まで発表していることと、キャンペーンの中身です。
こどもNISAは、子どもの名前で投資信託(運用会社が集めたお金で株などに投資する商品)を積み立て、増えた分に税金がかからないようにできる国の制度です。SBI証券と楽天証券は、ネット証券の中でよく比べられる2社です。
どんな家庭なら、どちらの手続きが楽?
両社とも、子どもの口座は親の口座から申し込む流れで、親が口座を持っていなければ親の口座開設から始めます。親がすでにSBI証券に口座を持っているならSBI証券、楽天証券に持っているなら楽天証券の方が、段階が1つ少なく済みます。
子どもが小さいうちは、入金も積立の設定も親がするので、親が使い慣れた会社の方が迷いにくくなります。家族で会社をそろえる考え方は、こどもNISAの口座開設はどこの証券会社で?の記事にまとめました。
親がどちらにも口座を持っていない家庭や、両方に持っている家庭は、この見方では決められません。両社のキャンペーンは、どちらも系列の銀行と組んでいます。SBI証券はSBI新生銀行、楽天証券は楽天銀行で、どちらの銀行を使うかが1つの材料になります。
SBI証券と楽天証券、こどもNISAの違いを表で比べる
下の表は、SBI証券のプレスリリースと楽天証券のお知らせ(どちらも2026年9月11日)に書かれていることを並べたものです。
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| 受付の始まり | 10月1日から事前受付 | 10月1日から受付 |
| 口座ができる時期 | 2027年1月以降(税務署の審査のあと) | 2027年1月以降(税務署の審査のあと) |
| 親の口座 | 必要(なければ先に開設) | 親の総合口座が必要 |
| 申込の手順 | 親の口座からこども口座を申し込み、そのときにNISAの新規開設を選ぶ | こども口座とこどもNISAを同時に申し込める |
| 必要な書類 | 発表文に一覧はなし。申込画面の案内で確かめる | 子のマイナンバー、続柄が載った住民票の写し(世帯全員)。別居なら戸籍謄本など |
| 買えるもの | 国が条件を決めた投資信託を積立で | 国が条件を決めた投資信託を積立で |
| キャンペーン | こども口座の新規開設、エントリー、2万円以上の入金とSBIハイパー預金への振替で、全員におこづかい帳、抽選750名にグッズ(11月30日まで)。10月以降も別のものを予定 | 4つの条件を全部満たすと最大5,000円分(10月1日から、予定)。親の1,500円は総合口座の新規開設が条件で、2,500円分は親子の楽天銀行の口座開設と入金が条件 |
| 18歳の年 | 大人のNISAへ自動で移る | 大人のNISAへ自動で移る |
表のうち、口座ができる時期、買えるもの、18歳の年の扱いは、両社で同じです。SBI証券は「事前受付」、楽天証券は「受付」と言い方は違いますが、こどもNISAの口座を開設できるのは法律で2027年1月1日からと決まっていて、口座ができるのはどちらも2027年1月以降です。こどもNISAでできるのは、国が条件を決めた投資信託(大人のNISAの「つみたて投資枠」と同じ範囲)の積立だけで、1つの会社の株は買えません。何を選ぶかの考え方はこどもNISAで何を買える?の記事にまとめました。18歳の年からは、特に手続きをしなくても大人のNISAへ移ります。
10〜12月に申し込んだ分は、年が明けてから税務署の審査を経て開設されます。申込が集中すると時間がかかることもあるので、1月から必ず取引できるとは考えない方が安全です。引き出せる時期のルールも、両社で同じです。くわしくはこどもNISAってなに?の記事にまとめました。
申込の手順と、申し込む前に用意するものは?
申込の手順は、両社でほとんど変わりません。SBI証券は、こども口座(子ども名義の証券口座)をまだ持っていない場合、親の口座からこども口座を申し込み、その途中の「NISA口座の選択」で新規開設を選びます。楽天証券は、こども口座とこどもNISAを同時に申し込めると案内しています。どちらも、こども口座を作ってから日をあらためてNISAを申し込む、という流れにはなっていません。
必要な書類は、楽天証券が発表しています。子どものマイナンバーと、続柄が載った住民票の写し(世帯全員のもの)です。親と子どもが別に住んでいる場合は、戸籍謄本なども要ります。SBI証券も住民票は発行から6か月以内のものが要り、親と子どもが同じ家に住んでいて親が世帯主なら、書類をスマホやWebで出せます。7社の必要書類の違いは、こどもNISAの必要書類と口座開設の手順の記事にまとめました。
いくらから積み立てられるか、ポイントで積み立てられるかも、両社ともこどもNISAの発表には書いていません。積立の設定をする前に、各社のページで確かめてください。
申し込む前に準備しておきたいのは、次の3つです。
- 親の証券口座(なければ親の口座開設から)
- 楽天証券なら、子どものマイナンバーと続柄が載った住民票の写し
- キャンペーンを使うなら、親子それぞれの銀行口座(SBI証券ならSBI新生銀行、楽天証券なら楽天銀行) どれも、そろうまでに日数がかかることがあります。
キャンペーンまで取りに行くと、子ども名義の口座の数も変わります。SBI証券は「SBI証券のこども口座・SBI新生銀行の口座・SBIハイパー預金」の3つ、楽天証券は「楽天証券のこども口座・楽天銀行の口座」の2つです。キャンペーンを使わなければ、どちらも証券口座だけで始められます。
キャンペーンはどう違う?
キャンペーンは、もらえるものは違いますが、どちらも系列の銀行と組んだ形です。SBI証券は「パンどろぼうとはじめよう!親子でお金の未来を考えるキャンペーン」を9月1日から11月30日まで行っていて、条件を満たした人全員にオリジナルのおこづかい帳を、抽選で750名にオリジナルグッズを贈ります。
条件は3つです。期間中にこども口座を新しく開設すること、子どもの口座番号でエントリーすること、こども口座に2万円以上入金してSBIハイパー預金へまとめて2万円以上振り替えることです。こどもNISAの申込は条件に入っていません。すでにSBI証券にこども口座がある子は対象外で、ハイパー預金を使うために親子ともSBI新生銀行の口座も要ります。10月以降に別のキャンペーンも予定していると発表しています。
SBI新生銀行も、子どもの口座のキャンペーンを2027年1月31日まで行っています。子ども名義の口座開設で1,000円、ハイパー預金の2027年3月31日の残高が10万円以上で1,000円、1か月ものの定期預金に年21.3%の上乗せ(最初の1回、60万円まで)です。年21.3%は1か月分だけなので、60万円を預けても、上乗せの利息は税金を引くと約8,370円です。
楽天証券は、10月1日から実施予定のキャンペーンで、親は総合口座の開設と初期設定で1,500円、楽天銀行の口座開設と入金で1,500円、子どもはこども口座とこどもNISAの申込・開設で1,000円、楽天銀行の口座開設と入金で1,000円がもらえるとしています。4つを全部満たすと5,000円分で、条件の細部は後日発表されます。
5,000円は最大の額です。親の分には「総合口座の新規開設」が入っているので、すでに楽天証券に口座がある親は、この1,500円の対象にならない可能性があります。残りのうち2,500円分は、親子それぞれが楽天銀行の口座を新しく開いて入金することが条件です。楽天銀行は別に、12歳以下の子の口座開設でお祝い金1,000円を出していますが、楽天証券の特典と重ねて受け取れるかはまだわかりません。
大人のNISAには、積立の代金をクレジットカードで払い、カードのポイントを受け取れる「クレカ積立」があります。どちらの会社でも、このクレカ積立は子どもの口座では使えません。楽天カードは未成年口座を対象外とし、三井住友カード(SBI証券のクレカ積立)も、18歳未満はカードを作れないのでこどもNISAでは使えないと案内しています。キャンペーンの確かめ方は、こどもNISAのキャンペーンは?の記事にまとめました。
両方に申し込んでおけばいい?
両方に申し込むのは避けた方が安全です。こどもNISAの口座は子ども1人につき1つです。税務署の審査で他社に開設済みとわかった場合、こどもNISA口座での取引はすべて一般口座(税金がかかる普通の口座)の扱いになります。あとから別の会社へ変えることもできません。理由はこどもNISAはあとから証券会社を変えられる?の記事にまとめました。
親の口座がある方を軸に、手順と特典の条件で比べる
SBI証券と楽天証券のこどもNISAは、発表されている中身の多くが同じで、手続きの手間は親の口座がどちらにあるかで変わります。どちらにもない家庭は、SBI新生銀行と楽天銀行のどちらを使うかと、キャンペーンの条件を満たせるかが比べる材料になりそうです。
ほかの会社も含めて比べるなら、受付を始める各社の違いを、こどもNISAの口座の選び方の記事にまとめました。
あわせて読みたいこどもNISAの口座はどこがいい?証券会社の選び方と変更できるか あわせて読みたいこどもNISAのキャンペーンは?楽天・SBI・マネックスの特典と予定
よくある質問
QSBI証券がダメな理由は?
こどもNISAの受付の初日(10月1日)と、親の口座が要る点は、SBI証券も楽天証券も同じです。比べるなら、親の口座がどちらにあるかと、申込の手順・書類を見る方が確かです。
QSBI証券と楽天証券で申込の手順は違う?
形はほとんど同じです。SBI証券は、親の口座からこども口座を申し込み、その途中でNISAの新規開設を選びます。楽天証券は、こども口座とこどもNISAを同時に申し込めると案内しています。どちらも、親が口座を持っていなければ親の口座開設から始めます。
Q楽天証券のこどもNISAに必要な書類は?
楽天証券の発表では、子どものマイナンバーと、続柄が載った住民票の写し(世帯全員のもの)です。親と子どもが別に住んでいる場合は、戸籍謄本なども要ります。
QSBI証券のこどもNISAキャンペーンの条件は?
9月1日〜11月30日の「パンどろぼう」のキャンペーンは、期間中にこども口座(子ども名義の証券口座)を新しく開設し、子どもの口座番号でエントリーし、2万円以上入金してSBIハイパー預金へ2万円以上振り替えることが条件です。こどもNISAの申込は条件に入っていません。ハイパー預金を使うので、親子ともSBI新生銀行の口座も要ります。
Q楽天証券のキャンペーンは親も子ももらえる?
予定されている特典は、親と子それぞれに分かれていて、4つの条件を全部満たすと最大5,000円分です。親の1,500円は総合口座の新規開設が条件なので、すでに楽天証券に口座がある親は対象にならない可能性があります。親子の2,500円分は、楽天銀行の口座開設と入金が条件です(細かい条件は後日発表)。
参考にした資料
- SBI証券 プレスリリース(2026年9月11日)
- SBIホールディングス ニュースリリース(2026年9月11日)
- 楽天証券 お知らせ(2026年9月11日)
- 楽天証券「こどもNISA」
- 財務省「所得税法等の一部を改正する法律案要綱」
- 金融庁「アクセスFSA」第270号
- GMOクリック証券「こどもNISA」
- SBI証券「パンどろぼうとはじめよう!親子でお金の未来を考えるキャンペーン」
- SBI新生銀行「こども口座開設応援!」キャンペーン
- 楽天銀行「お子さま名義の口座開設でお祝い金」
- 楽天証券「クレジットカード決済で投資信託を購入」
- 三井住友カード「こどもNISAのクレカ積立」
- 日本証券業協会「0歳からNISA口座が開設できるようになります!」